かみうちの巻 425
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2020/08/02 [No.6357]

丸バシ
オオタカ フィニッシュ 弟は、忍縄を外す前に数回「丸バシ/まるばし」「丸嘴仕込み/まるばしじこみ」を行いました。

「丸バシ」とは、小高く盛り土をした(宮内省では敷地内の静かな場所に作ってありました)所で、私はフラットな場所でやってますが、近づくときに注意が必要です・・・丸バシ杭に生きた鳩を結び固定し、鷹に掴ませて、食べさせ、据え上げを行う技術です。
鷹に掛からせる距離は短く、大緒の長さの範囲です。
仕込みが進むと、距離をとって行いますが、これは遠丸バシと言います。
この時、呼子を吹いて、鳩と呼子を関連づけます。

本来、夢中で食べるうちに明るさに慣れさせることと、獲物を「持ち出させない」ことが、この仕込みの大きな目的です。
獲物を教える目的は「網懸/あがけ」では、わざわざ鳩を教える必要はないのです。
網懸は鳩サイズの獲物は学習済みのはずですから・・・

時期としては「明け/あけ」の時に始めるのですが、私が仕込んでいる鳥はハンドレアード個体ですので、いきなり明るい中で!!です。

丸バシは、鳩は暴れるし、人の管理下で初めて生きた鳩を掴むので、鷹も興奮しやすく、とっ散らかる可能性が高い仕込みです。
ですので、十分注意が必要です。

ハンドレアード個体なら、大きめの肉片やルアーを掴ませて、鷹の態度を確認、また据前も慣れてからの方が失敗しないかもしれません。
特に雑な「据え上げ/すえあげ」になってしまい、本来の目的とは真逆の「持ち出し」癖をつける結果にはしたくないですし・・・・

すべてにおいてなんですが、ひとつひとつの仕込みには、いくつかの目的と、流れとして前後に影響を与え、もっと言うとすべてが「良い鷹」を仕込むことへ絡んでいきます。

ですので、これをやれば良い!とか、ここが良くないからこれをやりなさいとか・・・では、全体に影響を与え、良い鷹を仕込むことに支障をきたすことが多々あり得ます。

仕込み中のオオタカ フィニッシュ 弟は、順調に渡りの回数が増やせています。
今日はかみさんに手伝ってもらって「振替/ふりかえ」も行いました。
丸バシの写真を載せたい所ですが、忍縄外しちゃったので、鳩使うなら、振鳩にしたいし・・・


2020/08/01 [No.6356]

餌合子仕込み/えごうしじこみ
昨日、忍縄を外したオオタカ フィニッシュ 弟ですが、これから徐々に飛ばす距離や時間を伸ばします。

忍縄を外しはしましたが、まだやることはあまり変わらず、スモールステップで・・・

「渡り/わたり」では、餌合子と羽節(私は普段はウズラの下半身ですが・・・)にて拳に呼びます。

餌合子仕込みは、日本での伝統的な仕込みです。
これはかなり海外の技術とは違う特徴的な仕込みです。
海外へ行った時も向うの鷹匠に「こんなもので、呼べるのか?」と!!
なぜなら、餌を直接見せ、使い、呼ぶものではないのです。
ホールミート(固まりの餌/羽節や羽蔓も同じ)、ピースミート(切餌/小さいので訴求力は落ちます)、ルアー(疑似餌)は、全て「餌/えさ」そのものや、つけるもの・・・最近ではルアーに餌をつけなくなってきているようです。
私も、鳥が覚えたらつけませんが・・・
つまり直接見えなくとも、餌が中にあることを連想させ、呼ぶものだからです。

花見先生は、仕込みの時に口餌籠も鳩も持って行ってなかった・・・と、聞いています。
それだけ、餌合子への仕込みができていたと言うことですし、据え上げも口餌を使わず・・・だったと言うことです。


2020/07/31 [No.6355]

ホゴシ
鷹はある程度ほごれて(解れて/ほぐれて、慣れて)くると水を良く飲み、「体振るい/たぶるい」をしたりします。

オオタカがそう言った状態になると、さらに諏訪流では「ホゴシ」を行います。
「返し/かえし」とも言いますが、宮内省編集の本「放鷹/ほうよう」では「ホゴシ」です。
花見先生の提案で始まった(現 NPO法人 )日本放鷹協会の認定試験でも「ホゴシ」で、行われてきました!
※物言いはなかったようです。

ホゴシつまり、ほぐれる(解れる)から来ている言葉で、鷹が気を許す、リラックスする状態に持って行く仕込み(据前からすれば)の流れ全体(ホゴレ/ほぐれさせる)をも言います。

これは鷹が獲物を見て飛び出すようになった時、「羽を割る」と言いますが、その時に水平状態を維持できないと、上手く返せません。
上手く返せなければ「羽合せ/あわせ、はわせ、はあわせ」が、出来なくなります。
ですので、正しい羽合せに繋げるには非常に重要な技術です。
さらに、獲物に掛かり獲物を獲る感覚なので、鷹はさらにホゴレてくるのです。
宮内省では「丸鳩/まるばと」なので、口餌に比べるとより獲物・・・・なのです。
※写真は以前のものです。挑戦したけどカメラの方の問題で良い写真が撮れなかったので・・・・

ついでに・・・・口餌はかたまりの餌です。つまりルアーと大きさが違うが、ラインがないだけで、ルアー感覚。
餌合子の中の餌とは感覚的に別物です。
ましてや、初列風切羽根までついた「羽節/はぶし」や「羽蔓/はずる」(肉のより少ない羽節)はまさにルアーです。
反応が悪い時、大きく振ればまさに・・・・

オオタカ フィニッシュ 弟は「忍縄/おきなわ」付きだと、いろいろ問題が生じそう・・・
昨日、今日と態度も反応も悪くないので、不安でしたが(忍縄を外す日は、毎回またどの鳥もですが・・・)、忍縄を外しました!!


2020/07/30 [No.6354]

箸休めと言うかガッツリ
昨晩は、近所のスーパーでお安めに販売されていた台湾ラーメンの老舗有名店監修とされる「中国台湾料理 ◯仙」の「手羽先煮のたれ」を使い、安価な手羽元でツマミを・・・

     「辛美味です!!」

ラナーハヤブサは、ルアーへのつきが悪すぎ!!
一回止めて、肉色上げた方が良いかも!?
めげてます!!

オオタカ フィニッシュ 弟の方が、早くフリーに出来そう!!
現在、1時間くらい据えているだけですが、本来ならもっと据えるべき・・・なんです。
諏訪流では据えが七割とか八割で、飛ばしたりが残りの・・・
これは網懸の場合、特に据前との馴染みが重要であるためです。
ただ、巣鷹(ハンドレアード個体、インプリント)の場合なんかだと、飽きてきて、変にイラだったりするので、ただダラダラ据えるのが、良いとは思いませんが・・・・


2020/07/29 [No.6353]

据え/据える/据え回し
鷹の仕込みで重要な「据え」ですが、時間、または行う内容により・・・据えとつく名称としては「夜据/よずえ」「架据/ほこずえ」「軒据/のきずえ」「町据/まちずえ」「朝据/あさずえ」「野据/のずえ」「夕据/ゆうずえ」とあります。
ですが、飛ばしていて拳から離れている時以外、つまり拳にいる時はすべて据えていることになります。

果たしてなんのためにするにでしょう!?

「据前/すえまえ」(担当者、飼い主)に馴れてもらう。
当たり前で、大きな目的かと思います。
据前としては嫌われたくはないし、嫌われてては、仕込めません。

次の目的としては環境に慣らす。
鷹はいつもの場所で良くとも、場所が変わると反応が悪くなったりします。
据えていて、遭遇する場面、例えば、近づいてくる人や車など、鷹にとって怖いと思えることが多ければ、多いほど、飛ばした時にコントロール出来なくなることが起きえます。
ですので、怖いと思うものをなくす、減らす目的で据えながら口餌を掛けるなどし、慣らします。

「腹の入れ替え」の為!

ちなみに仕込みの時間を変えることも、反応が変わることがあります。
小鷹の場合は、大きく時間を遅らせたりすると、低血糖を起こし死なせることもありえます。
ですので、据えると言うか、仕込みの時間は同じ時間に!
変える場合は、少しずつ変える。
大きく変える場合は、仕込みの調整を行います。

諏訪流での基本の据えとしては、拳を縦というより、じゃっかん斜めにし、腕から拳まで一直線にし水平に保ちます。
腕の上げ下げ時にも水平を保ちます。
一番良くないのは、腕を捻ること、木の枝は回転しませんから・・・・
花見先生の時代には、拳に湯呑みを乗せて練習したり、鷹の前には鳩で練習したそうです。

諏訪流ではありませんが、吉田流にはわざと拳を揺らす「神輿据え/みこしずえ」と言う据え方もあります。
これは、鷹を据えて馬に乗ったり、あまり上手でないお殿様に据えて頂く時などに、鷹が嫌がらないようにしておくためとも言われています。

また他国などでは腹の入れ替えを強制的にするために、わざと落ち着かせないよう、揺らしたり、捻ったりしたりすることもあるようです。


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