かみうちの巻 182
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2023/10/21 [No.7555]

「丸鳩入/まるばといれ」
“ 仕込み中 ”に携帯するエサ入れで、宮内省では「丸鳩/まるばと」を入れて使います。
「丸鳩」は、「真鳩/まばと」の頭を取って胸の皮を剥いたもの・・・なので、丸のままに近いが「真鳩」は結構小さい。
当然「丸鳩入」も小さい。

※「真鳩/まばと」は、シラコバト「白鳩/しろばと」とキジバト「山鳩/やまばと」の総称。

現在は伝書鳩を使うことが多く、良くて「土鳩/ドバト」(有害鳥獣駆除で許可を受けて捕獲されたものに限る/トリコモナス感染症などのリスクは高め)なので大きく作られています。

※伝書鳩(飼育されているもので、レースに勝つため大型化)も土鳩(野生化したものなので、生きていくためスリム化)も元は同じカワラバトです。

口が広いので落としやすく、さらに大きさが合ってないと・・・また、ウズラや鳩の「羽節/はぶし」とかならなおさら、走った時に落っことしちゃいます。
なので、実猟時には「口餌籠/くちえかご」と言うことになるんですが・・・
私は物臭なので、洗える「丸鳩入」の方が便利で、走る時は口を押さえて走ってます。
「臍/へそ」の辺りにぶら下げるので、トイレ探しているみたいで無様ですが・・・
また、鴨猟中に据え上げで川に入ると、水が入って口餌を流されたり、上がった時に重みを感じたり・・・で、いろいろ考えものです。

本来、皮製(皮で作り、漆を塗った物「漆皮/しっぴ」)もしくは「一閑張/いっかんばり」で作られています。
宮内省で見た物は皮製(漆皮)でした。

右はイマジネーション藤枝さんが製品化した樹脂製の物です。
真ん中は一閑張で作った物で漆塗りです。
左は一閑張で作ってあり、今後漆を塗る・・・・予定?の物です。

朝、河童の敷地内に設置されている電柱に鳥が止まっている。
朝焼けの逆光になるので、一瞬はカラス?と思ったんですが、オオタカでした。
たぶん、若鷹だと思うんですが、うちのが逃げたのか?と慌てて確認を・・・・
もちろん、野生の個体でうちの子達はいつもの場所に、いつものように・・・


2023/10/20 [No.7554]

「継ぎ羽根/つぎばね」
もう少し先・・・実演直前?実猟前?にでも継ごうと思っていたんですが、見てくれ悪くて・・・、尾羽がないとブレーキの問題もあり・・で、我慢しきれず・・・・
根元近くだと再度折れた場合、継ぐ余地が無くなる。
だと、継ぎ直せない・・・と、スケベ心が働いて、割りと先、つまりは細い部分で継ぎました。
なので、継いだ部分は丸分かりです。
模様も違うしね!
この子はとりあえず尾羽は傷んでますが、初列風切りは1枚も傷んでないので、まだ・・・
尾羽もヒナん時に傷んだためボロでしたが、調教中は傷んだのがある割にはと言う感じ。

継ぎ羽根は、通常「塒/とや」で抜けた羽根を使います。
この子は「若鷹/わか」ですから他の子のになります。
抜けた羽根ですし、身体と繋がってない、乾燥もしているので柔軟性は損なわれ、折れやすいのは当然です。
まぁ、少しでも羽繕いをして、脂を塗り込んで欲しいものです。

昼からは、来週末に実技の研修会もあるので、今季最後になるであろう芝刈りを行いました。
さすがにあまり伸びなくなってきていますので、最後かと・・・


2023/10/19 [No.7553]

「大緒/おおお」
これは正式な「大緒」です。
宮内省で見てきたものを完コピのつもり!?
「足革」のついた鷹を「架」に繋ぐ紐(海外ではリーシュ)です。
絹製の組み紐で両端に「房/ふさ」(糸芯で縒り房)が付きます。
二つ折りにし、真ん中(折り目)に「モトオシ/もとおし」(縒り戻し/宮内省では鋼製)が付き、「モトオシ」には鹿革製の「小槌緒/こづちお」が付きます。
「小槌緒」にはいろいろな結び方(各名称)がありますが、宮内省では結び目がスリムな(簡単な結び方?)もので名称は不明(聞いたはずだけど知らんと言われた?はず/波多野鷹師は知ってる?)です。
また、モトオシの付く前後には緒(組み紐部分)を保護するための「大緒覆い革/おおおおおいがわ」と「又革/またがわ」が付きます。

結び方を勉強するんですが・・・
「大緒」は地面に落として(つける)はならず、また首に掛けるのはNG(花見先生がハッキリとダメだと言われたと聞いています)なので、「架」に繋ぐ時は苦労します。
「据え回し」時には、輪っかにして「鞢/エガケ」で持つか、「袂/たもと」に入れるようにと言われています。

宮内省で花見先生が使っていた「大緒」は朱色です。
「小槌緒」「大緒覆い革」「又革」は、いぶし革が使われています。
もちろん、時代や流派、藩などによって色、長さなどもいろいろあります。


2023/10/18 [No.7552]

とりあえずの「大緒/おおお」
昨日、楠会員が鷹匠補研修で使用する「大緒」を作りに来ました。
研修では和式の「架/ほこ」(架は、鷹を繋ぐ台/パーチで、さまざま形があり、名称もあります)に鷹を繋ぐ、繋ぎ方/結び方を勉強するために必要となります。
とりあえず結び方の勉強なので、正式な物でなくとも・・・
今回、楠会員が作った物はあくまで簡易式です。

NPO法人 日本放鷹協会では諏訪流放鷹術に限らず、海外から得た情報(技術など)なども学べるよう研修会を行なっています。
ただ、鷹匠補研修会参加については初心者研修会を経てからとか、型紙を渡すのは鷹匠補になってからとか、段階は当然あります。
入会だけされて会ったこともないとかはさすがに・・なので・・・・
ですが、ネタ隠しはありません。
また、この日記、放鷹協会のホームページなどでは、すべての情報を出してはいません。
会外向けの実演会や講演会などでお話する内容程度までです。
なぜか?とか、使い方の細かい技術とか、その辺りは協会会員にのみお伝えしております。
ですので、興味のある方はぜひ入会して頂きたい。
型紙は渡さなくとも、その場で型を使い「鞢/エガケ」作りを学ぶ、道具作りの研修会も行っています。


2023/10/17 [No.7551]

「足革/あしかわ」と「イギリ」
「足革」・・・鷹狩り(実猟)時やフリーにしてからは、鷹と人を結ぶ唯一の道具です。
そしてオオタカには「懸爪/かけづめ」(正確には指の部分/うしろ指ですが、指含めて〇〇爪と)と足革を繋ぐ「イギリ」をつけます。
どちらも柔皮製(鹿革)で作られます。
足革は鷹が暴れても(嫌がっては・・・暴れさせちゃダメなんですが)、羽を割って(「羽を割る/はねをわる」は獲物や振替時に呼ばれて行こうとして飛び出す事。良い意味で暴れること。この時姿勢が崩れず、スムーズな羽合せに繋がるようホゴシを行う)も、意図せず鷹が飛んでしまわないよう、羽合せ時に返すために保持し易く、逆に羽合せがスムーズに行われるよう拳から放たれなければなりません。
イギリは足革のズレ防止、足が出やすい個体には足革をしっかり保持するのに有効です。
しっかり保持する事で足を出させない。
羽合せ時にはズレないことでやはりスムーズに「鳥筋/とすじ」へ鷹を投げ込む事が出来ます。

「足革」を捻じ込む時に使う「抉/クジリ/くじり」、「イギリ」を通す時に使う「イギリ通し」(うぐいす)と言う道具もあります。


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