オオタカと並ぶ2本柱ともいえる鷹狩りに最も使われる猛禽の一種。日本では使える場所こそ少なくなってきているものの容姿や性格から非常に人気が高い。上空からの急降下はダイナミックですばらしく時速300kmを超えると言われる。調教・扱いには熟練を要するが、飼育そのものはある程度の経験者なら難しくはない。
CITES(ワシントン条約)ではT類になっているので、国際取引には厳しい制限がかかっている。現在は少数がCITESの認定を受けたブリーダーからの輸入があり、合法的に飼育することが可能である。販売(譲渡を含む)・飼育には財団法人自然環境研究センター(環境省の委託で業務が行われている)の発行する国際希少野生動植物種登録票が必要。
Falco peregrinus peregrinus
西ヨーロッパに広く分布する亜種でイギリス等からブリーディングされたものが輸入される。日本の亜種に似ているが胸に茶色みを帯びる。
特にイギリスのスコットランド地方に生息し背面に強い黒味を持ったスコティシュ ペルグリンと呼ばれるタイプ(分類学上の分類ではなく、鷹匠のこだわり)が人気が高い。
Falco peregrinus pealei
カナダ等より輸入される最大亜種。人気が高いが入荷が少なく高価。名前だけ有名で、亜種間雑種が多い。
他にも多くの亜種があるがFalco peregrinus antum等は旧2カ国間渡り鳥等保護条約において輸入は出来るが譲渡・販売を禁止されているような亜種もある。
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