メンフクロウ
英名 :Barn Owl
学名 :Tyto alba
飼育下では繁殖例の非常に多い種で、世界各国で飼育されている。丈夫で飼育しやすく、フリーフライトにも向く。妖怪のような容姿から、好き嫌いがはっきり分かれる。

フクロウ
英名 :Ural Owl
学名 :Strix uralensis
日本でフクロウと言えば本種、保護で飼育をしている方がTV等で紹介されることも多い。有名な割には日本に輸入される個体は少ない。輸入されるのはロシア産の個体で日本の個体に比べ、1,000g前後とかなり大きく白っぽい(亜種:エゾフクロウよりも大きく白っぽい)。室内での飼育には、覚悟が必要。本種をモリフクロウと誤解している場合も多い。

カラフトフクロウ
英名 :Great Grey Owl
学名 :Strix nebulosa
非常に大型でインパクトのあるフクロウ。顔盤が大きくバームクーヘンのような模様から人気も高い。しかし、ワイルド個体は、保護の必要性が高いので、ブリーディングされたインプリント個体を購入すべきである。もちろん、その方が飼育者・フクロウともども幸せになれるであろうという点も良い点である。

オオフクロウ
英名 :Brown Wood Owl
学名 :Strix leptogrammica
落ち着いた趣のある雰囲気のフクロウ。胸の横班が美しい。しかし、輸入実績が少なくヨーロッパのブリーディング個体が少数輸入される程度なので不明な点が多い。

モリフクロウ
英名 :Tawny Owl
学名 :Strix aluco

フクロウに比べ小型(350〜700g程)で顔盤がはっきりしない。また、顔のわりに目が大きく見える。茶色みの強いブラウンフェイズ・ルーファスフェイズと灰色みの強いグレーフェイズと呼ばれるタイプがある。前述のフクロウとよく混同されるが完全な別種。ロシア産のワイルド個体、ヨーロッパのブリーディング個体が少数輸入される。非常に可愛く、神内個人は大好きな種であるが、良いプリントの個体は非常に少ない。

写真上:Strix aluco(グレーフェイズ)
写真下:Strix aluco(ルーファスフェイズ)


アカアシモリフクロウ
英名 :Rufous-legged Owl
学名 :Strix rufipes
中型で非常に可愛いフクロウ。活発で明るい性格で人気が高い。フリーフライトにも向く種。ヨーロッパのブリーディング個体が輸入される。

ナンベイヒナフクロウ
英名 :Mottled Owl
学名 :Strix virgata
中型で非常に可愛いフクロウ。しかし、輸入実績が少なくヨーロッパのブリーディング個体が少数輸入される程度なので不明な点が多い。

アフリカヒナフクロウ
英名 :African Wood Owl
学名 :Strix woodfordii
中型で非常に可愛いフクロウ。アフリカからのワイルド個体が2001年頃より時折輸入される。ワイルド個体でも若い個体やヒナから現地人が育てた個体が多く慣れやすい。

アカオビヒナフクロウ
英名 :Rufous-banded Owl
学名 :Strix albitarsus
中型で非常に可愛いフクロウだが、当店には一度ペルーより入荷したのみ。世界的にも写真すら少ない貴重な種。今後の入荷も見込めそうに無い。

メガネフクロウ
英名 :Spectracled Owl
学名 :Pulsatrix perspicillata
大型で顔盤にバッテンのあるフクロウ。大きいのは難点といえば難点だが、丈夫で扱いやすく人気の高い種。1990年代後半にペルーより数羽の輸入があったが、今はまったく輸入が無い。幸いにして、現在はヨーロッパのブリーディング個体が高価ではあるが少数輸入される。

アカオビメガネフクロウ
英名 :Pulsatrix melanota
学名 :Band-bellied Owl
非常に珍しい中型フクロウ。ペルー便にて少数のみ入荷した珍種中の珍種!生態などは不明だが、扱いやすい種であろうと思われる。

シロフクロウ
英名 :Snowy Owl
学名 :Nyctea scandiaca
オスはほぼ真っ白になる個体もいる美しいフクロウ。ハリポタで世界的に人気が出てしまい便乗値上げされて困った種でもある。フリーフライトには向くが、扱いには熟練の技術が必要。初心者が何の知識も用意も無い状態で飼育を始めるのは無謀である。夏期には冷房が必要となる。

ヨーロッパコノハズク
英名 :Common Scops Owl
学名 :Otus scops
昆虫食なのでエサの工夫は必要だが、小型で可愛いミミズク。馴れやすく、おとなしいので扱いやすい。日本にはブッポウソウとも呼ばれるコノハズク 英名 Oriental Scops Owl  学名 Otus suniaが生息するが別種の扱い(過去には亜種扱いであった)になっている。昆虫食なので昆虫を与えたいところだが、非常に大量の昆虫を必要とするため、昆虫だけでは餓死させてしまうことが多い。エサは冷凍ヒヨコ、マウスを中心に生きたコオロギ等を与えると良い。また、昆虫を与えると冷凍フードを食べなくなる傾向もあるので注意が必要。よくすり餌での飼育が出来ると言われるが、猛禽飼育の上級者ですり餌での和鳥飼育の経験豊かな方以外は挑戦すべきではない。冬期は加温が必要になります。

パリドコノハズク
英名 :Pallid Scops Owl
学名 :Otus brucei
和名については・・・通称はサバクコノハズクですが、英名 Pallid Scops Owl または、Straiated Scops Owl が一般的 Pallidha「煤けた」の意なのでススイロコノハズクのほうが適切!?なんてケチを付けてもしょうがない。しかし、納得いかないので英名をカタカナ表記にしたパリドコノハズクを当店では採用しています。特徴としてはヨーロッパコノハズクに比べ色が薄く、サイズも少し大きめ。飼育はヨーロッパコノハズクと同じで良い。やはり加温は必要となります。

スピックスコノハズク
英名 :Tropical Screech Owl
学名 :Otus choliba
小型のフクロウ類中一番馴れやすいと言われている。ペルーからのワイルド便が来なくなった代わりに欧米のブリーディング個体が輸入される。

チャバラオオコノハズク
英名 :Northan Tawny-bellied Screech Owl
学名 :Otus watosonii
小型で非常に地味なフクロウ。当店には一度ペルーより入荷したのみ。今後の入荷も見込めそうに無い。

スンダオオコノハズク
英名 :Sunda Scops Owl
学名 :Otus lempiji
小型で非常に地味なフクロウ。玄人好みの種ではあるがインプリントの良い個体以外は扱いにくい。

ニシアメリカオオコノハズク
英名 :Western Screech Owl
学名 :Otus kennicotti
気の強い少し大きめのオオコノハズク。欧米のブリーディング個体が輸入されるが、インプリントの良い個体が少ない。

アフリカオオコノハズク [キタアフリカオオコノハズク]
英名 :Southern White-faced Scops Owl
学名 :Ptilopsis leucotis
ミナミアフリカオオコノハズク
英名 :Northern White-faced Scops Owl
学名 :Ptilopsis granti
どちらもアフリカオオコノハズクとして輸入されるが、アフリカ便で輸入されるキタアフリカオオコノハズクは、鳥インフルエンザの影響からか輸入が少なくなった(ほぼないと言える)。一般に良く見かける欧米の繁殖個体(もしくはそれらを両親として繁殖された個体)はミナミアフリカオオコノハズクだと思われる。どちらも丈夫で扱いやすく、良いインプリントの個体はペットに最適である。中部地方では室内なら加温の必要は無い場合が多い。
アフリカ便のワイルドコートの輸入直後の個体は、正体不明の細菌性?ウイルス性?疾患等に罹っていることも多く、死亡する個体が多かった。

ベンガルワシミミズク
英名 :Bengal Eagle Owl、Rock Eagle Owl
学名 :Bubo bengalensis
ワシミミズク中では中型で美しい人気種。性格も明るく、フリーフライトも可能で、海外のショーでは良く使われる。管理もしやすいのでどうしてもワシミミズクが欲しいという人には良いかも!?

アフリカワシミミズク
英名 :Spotted Eagle Owl
学名 :Bubo africanus
ワシミミズク中では小型な種。野生では小動物・昆虫を捕食する。羽の模様がきれいな種だが、輸入量は多くない。

アメリカワシミミズク
英名 :Great Horned Owl
学名 :Bubo virginianus
ワシミミズク中では、ハンティングバードに向く種。パワフルで気が強い。しかし、非常に魅力的な種で人気が高い。特にカナダ産の大型亜種Bubo virginianus occidentalisは人気が高い。

マゼランワシミミズク
英名 :Magellan Horned Owl
学名 :Bubo magellanicus
かつてはペルーから南米産のアメリカワシミミズクとして入荷していた。

バーミクレイテッドワシミミズク [アビシニアンワシミミズク]
英名 :Vermiculated Eagle Owl
学名 :Bubo cinerascens
アフリカワシミミズクの一亜種扱いだったが、単独で種として扱われるようになった種。2001年頃から輸入され始めた比較的飼い易い種。幼鳥は綺麗だが、親鳥は白らっちゃけたコゲ茶色で、あまり美しいとは思わない(誤解なきよう・・神内自身は結構好きな種です)ではある。一時的に大量に輸入されたが、現在は少なくなっている。

コキンメフクロウ
英名 :Little Owl
学名 :Athene noctua
輸入量の多い18〜20cm程度の小型フクロウ。丈夫で飼育しやすいが活動的で馴れにくい印象が強い。インプリントの状態が良ければ馴れると思われる。

アナホリフクロウ
英名 :Burrowing Owl
学名 :Athene cunicularia
名前の通り穴を掘り、その中で産卵する小型フクロウ。プレーリードッグ等の掘った穴を利用するほうが多いが自分でも穴を掘る。丈夫で飼育しやすいが活動的で馴れにくい。広いスペースで観察飼育をしたい種。

オオスズメフクロウ
英名 :Asian Barred Owlet
学名 :Glaucidium cuculoides
1990年代後半に中国から数回程度輸入された大型のスズメフクロウ。活動的で馴れにくい。

アカスズメフクロウ
英名 :Ferruginous Pygmy Owl
学名 :Glaucidium brasilianum
1990年代後半にペルーからまとまって輸入されたスズメフクロウ。非常に小型で見た目は愛らしいが、活動的で馴れにくく、大量の餌を必要とすることから多くの個体が長くは生きていない。

オナガフクロウ
英名 :Northern Hawk Owl
学名 :Surnia ulula
中型で非常にがっしりとした体型で、おおよそフクロウには見えないフクロウ。英名の通りタカに似ている。活発で頭が良く、なぜだか馴れやすい。不可解であるが非常に面白い。今、一押しの種である。暑さには弱いので対策が必要。輸入量は少ない。

トラフズク
英名 :Long-eared Owl
学名 :Asio otus
中型で扱い難い種。ヒナで輸入されると良く馴れるがあまり長生きしていない。熟練者が挑戦すべき種。ロシア産・カザフ産?のワイルド個体が多く輸入されている。

コミミズク
英名 :Short-eared Owl
学名 :Asio capensis
中型で扱い難い種。あまり長生きしていない。熟練者が挑戦すべき種。ロシア産のワイルド個体が少数輸入されている。

タテジマフクロウ [ウサギフクロウ]
英名 :Straiped Owl
学名 :Asio clamator
1990年代後半にペルーからまとまって輸入された中型種。馴れにくく、扱い難い。インプリント個体でもアグレッションが出てしまう個体が多く初心者には勧められない。

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