日本の伝統でも海外の伝統でも使われる鷹狩りの代表的な種。青灰色の背面と白地に黒い横縞の美しい姿から非常に人気の高い種でもあります。欧米諸国ではウサギを主とした獲物に、日本ではキジ・カモ等の中型の鳥やノウサギを獲るのに使われています。
しかし、神経質で扱いにくく初心者には向かない。
Accipiter
gentilis gentilis
ヨーロッパに広く分布している亜種で「ヨーロッパオオタカ」「ハンガリアン・ゴス」と呼ばれている。分布域が広すぎて大きさや色に地域的な個体差が大きい。ロシア産ノーマル、ウクライナ産として輸入される個体は本亜種と思われます。
Accipiter gentilis gallinarum
西部・中部ヨーロッパに生息する小型亜種で文献によりAccipiter gentilis gentilisに含まれます。ウズベキスタン産として輸入される個体群は本亜種と思われます。
Accipiter gentilis buteoides
北部ヨーロッパからロシア北西部に生息する亜種で種にフィンランド産の個体が使われていることから「フィニッシュ」もしくは「フィニッシュ・ゴス」と呼ばれる。大型でパワフルな特徴から欧米ではウサギ等を狙う目的からも人気が高い。
Accipiter gentilis schvedowi
中国・朝鮮半島に生息する亜種で「チョウセンオオタカ」「チャイニーズ・ゴス」と呼ばれています。
Accipiter gentilis albidus
極東ロシアに生息する最大亜種でほぼ真っ白の個体もいます。日本での亜種名は「シロオオタカ」で、海外では「サイベリアン・ゴス」と呼ばれている。白いものをホワイトフェイズまたは単に「シロオオタカ」、薄い灰色〜灰色・濃い灰色のものまでをグレーフェイズと呼んでいます。
写真上:Accipiter gentilis gallinarum
写真中:Accipiter gentilis albidus(ホワイトフェイズ)
写真下:Accipiter gentilis albidus(グレーフェイズ)
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